緩和ケアチームのメンバーからの緩和ケアについてのメッセージやリラクゼーションの癒しの時間を参加者と主催者側ともに共有することができました。少しですが「早期からの緩和ケア」を参加者に伝える事ができたのではないかと思っています。
“補完療法であるリフレクソロジー”のセミナーを各病院施設内にて開催致しました。 リフレクソロジーの原理や緩和ケア病棟においてのリフレクソロジーのあり方、11年目となる当学院のホスピスにおけるリフレクソロジーの施術を受けた患者さまの様子などについてお話しさせて頂いた後、ペアになりセルフケアとしてのリフレクソロジーの実技を実践。 お互いに触れることにより心地よさを体感していただきました。初めは、恥ずかしい様子の方もいましたが、次第に「気持ちいい」「眠たくなってきた」「体が温かくなった」「短時間でも患者様に提供できそう」「患者さまのQOL向上に役立ちそう」 「緩和分野で有効な手法だとわかり、使ってみたい」等の声が挙がり、短い時間ではありましたが、熱気にあふれたセミナーになりました。リフレクソロジーの資格を取得するコースについてご興味いただいた看護師さんも複数いらっしゃいました。 当学院では、今後も医療従事者の方々に正しいリフレクソロジーを理解していただけるように継続して努めていきます。
新規保険収載薬剤の投与により良好な疼痛コントロールが得られた事例、症状コントロールに難渋した事例、 注意すべき副作用がみられた事例について杏林大学、東京女子医科大学、帝京大学の緩和ケアチーム多職種メンバーにて意見交換を行った。
@10月3日から病院ロビーにおいて『ホスピスケアとは?』『ホスピス病棟とは?』をテーマにパネル展示を実施した。時代や社会情勢が移りゆく中で、現在のホスピスの役割について認識していただけることを意識し、また実際の病棟でのケアやイベント写真なども含め、見やすいように工夫したパネル作成を行ったところ、来院される患者様やご家族、地域の方々など多くの方にご覧いただくことができた。
A10月9日に実施したホスピス連携の会ではホスピス病棟も兼務をしている当院精神科医師から『緩和ケアにおける精神科診療』をテーマに講演を行った。スピリチュアルペインの理解は困難であるが症例を交えた講義では『気づきを得ることができた。』『アプローチの仕方を考えるにあたり参考になった。』などと反響が大きく、今後の緩和ケアにおいての理解や発展を深めるきっかけになったのではないかと考える。
参加者は院内外から66名であり、病棟見学や交流会も同時に実施した。見学においては『実際に見学することで。今後具体的に説明し、案内することができる。』などのお声もいただいた。今回、地域の専門職の方々と現在の緩和ケアの役割をともに認識、共有し、連携を深め、今後の緩和ケアの提供を再考する有意義な時間を作ることができたのではないかと考える。
今年で3年目となるイベントは、『知ってもらいたい!緩和ケア』をテーマに多職種が連携し、市民公開講座、緩和ケアミニ勉強会、緩和ケア病棟見学会、よろず相談、緩和ケアに関する資料展示、VTR放映を行い、延べ225人のかたが参加しました。
また緩和ケア週間には、看護職員を対象とした「緩和ジェネラリスト研修」や「緩和ケア週間を知ってワンアクションを」キャンペーンも同時開催しました。質の高い緩和ケアの提供を意識して働く1週間になったと思います。
参加した患者さん・ご家族からは「これから先つらくなったときの道筋がわかって、気持ちが軽くなった。」「相談できる専門のチームがあることは心強い。」「不安が和らいだ。」「相談がしやすくなった。」等の意見や感想をいただきました。
こうしたイベントが、患者と家族のニーズに応えるものであると実感すると共に、参加したスタッフも患者、家族の声に励まされるイベントになりました。
今年も一般の方が緩和ケア病棟に触れ合う機会として講演と展示を中心としたイベントを開催した。昨年は早期からの緩和ケアをテーマにしたことから、今年は「大切な人をみとるとき」と題して、より終末期を意識した内容とした。
特別講演『医師として 家族として』では、緩和ケア病棟担当医師が、医師であり、がん患者の家族としての苦悩を語った。多数の地域住民が参加してくださり、講演後のアンケートでは「医師でも迷うのですから、その時その時の判断をよかったのだと思って生きていけたらすばらしいと思います」「この先生に診てもらいたいと思った」等、多くの反響を得た。
また、講演の前後には、病棟で行うケアの一つとして、看護師によるアロマ・ハンド・マッサージ体験と病棟見学を行い、病状に応じて入退院ができる当院の緩和ケアの取り組みを紹介した。多くの参加者から緩和ケア病棟に対する暗いイメージが変わったとの感想を戴いた。
患者図書室では10月をホスピス緩和ケア月間として、1ヶ月にわたり、病棟での取り組みについてのポスターや関連書籍、病棟で誕生したメダカの水槽等の展示を行ったところ、170名を超える来場者があった。
@パネル展示:8月より、クレアギャラリー、信愛病院、複十字病院、救世軍清瀬病院、東京病院とパネル展示を行いました。
A講演会:医師による緩和ケアの説明、祈りのコンサート、緩和ケア領域で働く職種の紹介を行いました。
B見学ツアー:信愛病院、救世軍清瀬病院、東京病院のホスピス緩和ケア病棟をバスでまわりました。
実施報告が届き次第掲載いたします。
実施報告が届き次第掲載いたします。