緩和ケアが必要なすべての人に…

今年のテーマは『がんとわかったときからの緩和ケア』で5日間開催、外来および入院中の患者さん、付き添いのご家族、一般の方など大勢の方々にイベントブースに立ち寄って頂いた。初日は台風にも関わらず、患者さんやご家族だけでなく、看護学生や医療スタッフも訪れ、摂食回復支援食の試食などが大盛況であった。また、今年8月から緩和ケア病棟が増床したことや、がん患者サロンやピアサポートの開催などのインフォメーションもすることができ、多くの方々に興味を持っていただけた。それから、5日間開催した緩和ケアチームメンバーによる『がんなんでも相談』では、がん患者さんやご家族の貴重な『生の声』に触れるよい機会となり、メンバーそれぞれのモチベーションアップにつながった印象であった。しかし、まだまだ緩和ケア=終末期というイメージが強く、がんと診断された時からの緩和ケアへの理解が希薄であるため、今後もチーム一丸となって啓発活動に力を注ぎ、より良い緩和ケア提供につなげていきたい。


市民公開講座「緩和ケアってなあに?〜がんとともに生きる生活の知恵・療養の工夫〜」

これまで、院内で開催されていた緩和ケア週間でしたが、今年は院外での催しとなりました。 開催場所は大きなショッピングモールで、市民の方々が足を運びやすい場所でもありました。 毎月企画されている市民健康講座ですが、緩和ケアの担当の日を「世界ホスピス緩和ケアデー」に日程を合わせ 119人の市民の方々と一緒にこの日を過ごすことができました。会場では「緩和ケアってなあに?」と題してパネル展示を行いました。 講座は、緩和ケア医師、緩和ケア病棟看護師、理学療法士でそれぞれの役割や緩和ケアについて説明しました。 その中で、緩和ケア病棟で娘さんの結婚式を行ったある患者さんの事例を紹介させていただきました。 人生の最期まで生ききったその患者さんやご家族の姿は、市民の方々にも大きな影響を与えてくれました。 感想の中に「ビデオを見て心から感動し、涙がとまりませんでした」といったお言葉もいただきました。 そのあと、音楽ボランティアさんによるチェロとキーボードの演奏が行われました。 演奏中はボランティアさんの日頃の活動風景をスライドショーで見ていただきながら、その後、会場の皆様と一緒に「七つの子」と「上を向いて歩こう」を歌いました。 その歌声はとても大きく会場全体が音楽で満たされた瞬間でした。参加した方の中には「優しい音色に癒されました」 「私も将来的にがんと診断されたら、緩和ケアを受けて最期まで人間らしく生きられたらいいなと思いました」といった感想を頂きました。 この緩和ケア週間の開催にあたり、医療チームやボランティアさんたちの結束力を改めて感じることができました。 来年は、地域の方々との交流をもっと深めていけるように、「緩和ケア」について一緒に考えていけるような企画も考えてみたいと思います。


Cancer Week 2014 『生活を支える緩和ケア』

『生活を支える緩和ケア』というテーマで、今回は、自記式の痛みの経過表と、面談用紙を保存しておけるファイルを無料配布し、使い方を説明、医療者との診察でのやり取りに役立ててもらえるようにしました。 外来の合い間や、面会に来られたご家族が多く足をとめてくださりました。