<アンケート結果>
●研修の満足度:96.3%
●この研修は職場で役に立ちますか:役に立つ96.3%
●感想など
実際に緩和ケアチームに介入してもらっている患者さんもたくさんいて、PCTカンファレンスも行っているので、
有意義に意見交換をして、様々な面から働きかけるようにサポートしていくことが大切だと思った。etc
●当日の様子(別添写真の通り)
報告書未着
講演開始30分前から、一般の参加者が集まりはじめ、講演開始時には参加者で会場がいっぱいになるほどであった。サテライト会場も設け、
院内職員は一部サテライト会場で参加してもらった。
最初に、昭和大学医学部腫瘍内科教授 佐々木康綱先生より「がん医療における精神腫瘍医への期待」というテーマで講演していただいた。
その人に合わせた治療の選択をするために、年齢、臓器機能、判断能力など様々なことを考慮して意思決定支援をする必要がある。
症状マネジメントをしてから抗がん治療を行う。
がん医療を行う医療者なら誰もが精神面の配慮をするのは当然だが、診断時からターミナル期のどの時点においても、サイコオンコロジストのサポートが大切である。
今後のがん医療にとって、緩和ケア、精神腫瘍医、心理士、MSWなどの関わりが重要であるとの話をされた。
次に、名古屋市立大学医学部精神・認知・行動医学教授 明智龍男先生より「サイコオンコロジー(精神腫瘍学):がん医療におけるこころの医学」というテーマで
ご講演いただいた。
がん患者さんの気持ちの変化から、よく見られる精神症状について分かり易く話をされた。不安、抑うつ、適応障害、せん妄がどういう状態か、
どういう影響を及ぼすのか、そしてこれらに対するケアについて話された。
また、コミュニケーションの研究では、言葉の重要性が低いことが示され、患者に感心を寄せる態度が重要で、患者を理解しようとする努力が大切だと話された。
参加者は、メモをとり熱心に講演を聞かれていた。21日の地方新聞では、講演会の様子を1面で大きく取り上げていただき、
多くの方にがん医療にとって心のケアが大切であることが分かってもらえたのではないかと感じた。