ライフ・プランニング・センター ピースクリニック中井院長の永山淳氏を講師にお迎えし、ご講演いただいた。
緩和ケアについて、患者、家族の希望する生き方を支えるケアについてお話いただき、途中会場からは涙する音も聞かれ、
来場者の心に強く響くものがあった。一般の方々の中にはがんと向き合い、外来通院されている方もいらっしゃった。
講演後も患者さん、ご家族より「講演聴きました」「緩和ケアについての情報が欲しかったんです」などの声が聞かれ、
緩和ケアへの関心の高さがうかがえた。
この講演を機に、ひとりでも多くの方の苦痛が緩和され、地域での緩和ケアが充実することを期待している。
緩和ケアチーム医師からのがん患者さんにとって栄養はなぜ大切かという講義の後、管理栄養士から症状に合わせた具体的な食品選びやメニューを紹介した。
がん患者さんやご家族が参加され、少しでも普段の生活のなかに取り入れようと熱心にメモを取る姿が見られた。
トマトシャーベットや栄養補助食品の試食の時間には、医療スタッフとがん患者さんと歓談しながら、楽しい時間を持つことができた。
報告書未着
小田原市立病院・ピースハウス病院では、毎年、本週間に合わせて「緩和ケア市民公開講座」を共催している。
第3回目となる今回は、会場で参加者を待つのではなく、こちらから人の集まる場所に出て行こうということで、近隣市内最大のショッピングモールでの開催となった。
パネル展示:各病院・訪問看護ステーションの患者さんやご家族の様子を写真にて展示し、緩和ケアの様子を紹介した。
飾り付けられたオレンジの風船が目を引き、熱心にパネルをご覧になる方、チラシをお持ち帰りになる方、その場でスタッフに相談される方など多くの方が買い物の途中に立ち寄られていた。
合唱:市立病院の医師が参加するゴスペルグループと、小田原医師会合唱団による美声に、多くの方が足を止め聴き入っていらした。
また、最後には「翼をください」や「BELIEVE」など、耳に馴染みのある曲を参加者も一緒になり合唱した。
寸劇「緩和ケアってなぁに!?」:恒例となった市立病院のスタッフによる寸劇では、緩和ケアのよくある誤解について、コミカルで分かりやすく説明し、会場の笑いを誘っていた。
メッセージボード:大切な人への思いを書き込むメッセージボードを設置したところ、介護経験のある方やご家族を看取られた方などを中心に多くのメッセージをお寄せいただいた。
また、風船をお子さんに配布した際に親子で書いて下さる方もおられ、様々な方々と思いの共有ができたと思う。
昨年までは、少人数ではあったが関心のある方が参加する形であったため後日の入院相談に繋がっていた。
今回は終了直後に入院相談はなかったが、企画でホスピス緩和ケア病棟の存在を知り、ボランティアで関わりたいと問い合わせて下さった方がいらした。
すぐには緩和ケアを必要とされていない方や関心のなかった方々にも広くアピールできたと思われる。
また、過去に病院や訪問看護を利用された方が買い物のついでに訪ねて来られ、近況を話して下さったことも意義があったと考える。
次年度も引き続き、緩和ケア市民公開講座を通した啓発普及活動を続けていきたい。
生徒、教員共に大興奮であった。わかりやすく、ドラマや音楽を取り入れた講演は心に響くものがあり、生徒も改めて自分を振り返るよい機会になったようである。
特に、コミュニケーションのあり方、人と接するにはどうしたらよいか・・・実習中で、患者さんとの接し方に悩んでいたりしている中で大きなヒントになったようである。
(アンケートより抜粋)