緩和ケア週間〜緩和ケアってなあに展〜

当院での開催は6回目で、毎年企画内容に趣向を凝らしている。今回は、いつも緩和ケア病棟で活動しているボランティアの協力を得て、 当院で作成した緩和ケアについて紹介したパネルと、協会から配布されたポスターのモチーフであるクローバーの葉っぱを紙でつくり、飾り付けた。 柔らかいイメージが一層、内容を引き立たせてくれていた。
また、2回のコンサートと折り紙遊びを企画した。日頃、ボランティアの皆様が活動で行っていることを病院内で披露される様子は、 それぞれの生き方を表しているようでもあった。病院全体に呼びかけて患者・家族のみならず、医療者も立ち止まりイベントを楽しめたように思う。
さらに、新企画としてがん患者・家族にむけて情報提供をする目的で「がん何でも電話相談」を開催した。地元の広報誌で広告し、 患者家族相談支援センターが主体となって対応をした。期間中の相談は8件あり、展示されたパネルを見て緩和ケアについて更に詳細な質問をされたり、 乳がん術後のセクシャリティの問題など、普段、聞けない内容についても問い合わせがあった。改めて、情報提供をする場の必要性を実感した。


Cancer Week 2012

報告書未着



友愛記念病院

がん診療連携拠点病院である当院では、今回初めて、緩和ケア委員会・緩和ケアチーム企画によるホスピス緩和ケア週間のイベントを開催した。 内容は、Orange Balloon Projectを活用し、小冊子や啓発資材・グッズの配布と「緩和ケア」「緩和ケアチーム」「緩和ケア病棟」の3つのテーマのポスターを作成し、 ブース内に終日展示を行った。また、緩和ケアチームのメンバーによる「なんでも相談」の時間帯を設けて、来場者への啓発や質問・相談を受ける体制を取り、 希望者には緩和ケア病棟見学も行った。
4日間の来場者は、約60名程度であったが、オレンジの風船が目を引き、興味や関心を持たれ、熱心に展示物を見たり、質問、相談する患者・家族もあった。 相談事例等は8例ほどあり、緩和ケアチームメンバーが、丁寧な対応をすることができた。また、患者・家族だけでなく、他の医療者や事務スタッフも立ち寄る姿が多く見られ、 「緩和ケア」に触れる貴重な機会となったと考えられる。
初めての開催で、不慣れな天も多々あったが、イベントの内容やインフォメーションの方法など、次年度に繋げる課題も明らかにすることができた。 今回のイベント開催は、当院における緩和ケアの「はじめの一歩」となったと評価できる。今後もチーム活動を活発にし、継続して緩和ケア啓発普及に努めていきたい。