@10月9日(火)〜12日(金)緩和ケアに関する相談窓口設置及びパネル展示
昨年同様、院内1階総合待合ロビーにて、オレンジバルーンや緩和ケアに関する情報冊子、
昨年5月に開院したホスピス緩和ケア「みどりの杜病院」のパンフレットを配布し、緩和ケアを広く知ってもらう機会となった。
また、がん緩和ケア専従看護師による相談コーナーを設け、約130名の外来・入院患者、家族の方に訪れていただいた。
A10月11日(木)14時〜15時 公開講座「緩和ケアについて考えてみませんか?」を開催した。
内容は薬剤師が考える緩和ケア、栄養士による食事指導、看護師による緩和ケアについて、それぞれ20分の持ち時間で発表を行った。
院内での開催の為、参加者は外来・入院患者および家族と医師・看護師・コメディカルであった。20名位の参加があった。
来年度は、地域の方々と共に緩和ケアを考える場を提供したいと思う。
当日は晴天に恵まれ、171名の方に参加いただいた。参加された方々の中には健康な方だけでなく、現在、外来通院中、当院入院中の方もおられ、各々の状況で、新たな学びを得られたようであった。
講演では、がん医療の動向や予防から実際の治療、がん診療連携拠点病院の役割に至るまで、各講師10〜15分程度でしたが、分りやすくまとめていただいた。
講師だけでなく、関連する領域の認定看護師や担当者を紹介し、参加者へ当院の専門職をアピールする良い機会になったと思う。
ミニ講座では各部門が創意工夫を凝らして、説明だけでなく参加型の実演コーナーを制作。
試食はがん予防を考慮した低カロリー弁当で、タニタ食堂も顔負けの美味しさであった。健康相談にも多数、希望者が殺到し終了まで盛況で、ポスターやパンフレット、ケア用品の展示も大変好評であった。
報告書未着
福岡県からの委託事業として、在宅ホスピスボランティア継続研修を企画開催した。 久留米大学病院緩和ケアチーム 専従医師 佐野智美先生を講師としてお招きして、「スピリチュアル・ペインを考える」と題してお話をしていただいた。写真は事例に関してみんなで協議している場面である。 スピリチュアル・ペインというものへの理解度が深まったと同時に、医療職者でないからこそ出来る事という視点でもお話があり、癌患者さん全体への理解度も深まったと思う。
「ホスピス緩和ケア週間記念 及川病院コンサート」と題して、ソプラノとピアノ奏者を招いて行った。
狭い談話室ながら患者様、そのご家族、お孫さんまで沢山の方にお越しいただいた。
冒頭、稲光緩和ケア医長からホスピス緩和ケア週間について話があり、この日の意義を皆さんにお伝えした。
1曲終わったところで、演者手作りの花束をお越しになられた皆さんに一人ずつ手渡しをされた。
稲光医師自作の歌詞カードを手に、聴くだけでなくみんなで歌うコンサートとなった。
中でも稲光医師の独唱には、上手か否かはともかく、患者様から大きな拍手が送られた。
秋の日差しが差し込む穏やかな午後、こころも暖かくなるひとときであった。
福津市のレストラン・ダンデリオンで、ハモニカとオカリナコンサートを開催。地域住民など30名余りが参加した。
『ホスピスをすべての人に開かれたものに!』をスローガンに、ホスピスの対象者をがんとエイズだけに限らずすべての苦しむ人たちに広げようという署名活動を呼びかけた。
署名活動の主導者隈崎行輝がハモニカ演奏をし、その後署名活動の趣旨を説明。その後、同じく署名活動を進めている二ノ坂とその仲間がオカリナを演奏した。
和やかな雰囲気、おいしい食事、心和む音楽で、共感の場を作ることができたと思う。
今後も、コンサート、講演会、学会、全国各地の心ある方たちの集まりなどにも呼びかけ、いろいろな形で、『ホスピスをすべての人に開かれたものに!』の署名を呼びかけていきたい。
目標 100万人!!皆様のご協力を。
秋の季節を感じられるよう、会場にはスタッフ手作りの満月・紙のお月見団子・折り紙のコスモス・すすき等を飾り、スタッフ5名が着物でお迎えした。
ボランティアスタッフがキッチンを担当し、3色団子とお抹茶を提供した他、元職員とその仲間によるひょっとこ踊りや、職員バンドによる演奏、ご遺族とその仲間がフラダンスを披露下さった。
フラダンスでは「上を向いて歩こう」を皆で踊り、季節の歌を皆で合唱、最後は全員で「炭坑節」を踊った。
また、カラオケ好きな患者さんが歌を披露され、「カラオケに行きたい」というご希望に少しは添えたのではないかと思う。
色々な方のつながりで沢山の方に参加していただくことができ、啓蒙活動に繋がったのではないかと思う。
講義では、緩和ケアの概念や歴史、当緩和ケア病棟の理念、基本方針などについて、一般の方にもご理解頂けるようわかりやすく伝え、講義後は、多くの意見交換がみられた。
展示コーナーでは、緩和ケア病棟の風景(環境、カンファレンスの状況、行事など)のポスター、緩和ケア病棟を利用された患者様の作品(折り紙、絵画、絵手紙など)や、
管理栄養士による補助食品の紹介などの展示を行った。
最後は緩和ケア医長によるオカリナ演奏で和やかな雰囲気に包まれ終了した。参加者へは、オレンジバルーンプロジェクトのグッズや緩和ケアの啓発に関するパンフレットを持ち帰って頂いた。
今回の参加は殆どが医療従事者であったが、院内の患者様・ご家族に対しても、開催前の案内のポスター掲示やチラシ配布など、
『ホスピス緩和ケア週間』や緩和ケア・緩和ケア病棟のPRには繋がったかと思われる。
会の始まりとして、音楽療法士による心に残る癒しの音楽というテーマで、15分程度で電子ピアノやオーシャンドラム、
ウインドチャイム等の実際に在宅緩和ケアで使用している楽器を用いて癒しの音楽を提供。
その後、大切な人を在宅で最期まで共に過ごし看取った経験のある方の話を通して「在宅ホスピス」が可能であることを知って頂くことを目的とした座談会を実施。
がんに罹患した妻の介護・看取りを体験した60歳代の夫による体験談をお話しいただき、病気がわかった時・治療期・終末期での介護やその時々の思いなど、
関わったスタッフ、会場の参加者を交えながらの座談会を行った。その後は、様々な在宅療養の様子をまとめたDVD上映実施。
参加者からは、「友人などの話で聞いたことがあったが、今回、実際に体験した方の在宅ホスピスの話を聞く事ができ、
いろんなサービスあると知って安心した。」「自分がいつがんになるかわからないが、自宅で過ごしたい、自宅で看取りたい、看取られたいと思った」
「自分の経験と重なり涙が出たが、色々なことを学ぶことができ、勉強になった。」「アットホームな会でよかった」などの意見があった。
また、参加者のアンケート内容から、在宅ホスピスを選択するにあたっての不安な点として、「介護する家族に負担がある」「近くに、往診可能な医師がいない」
「住環境が整ってない」「急変時の事が不安」などの意見があった。