石垣靖子さん講演会

医療と福祉と宗教とが連携して、いのちの傍らにいる取り組みを、かつて田宮仁が提唱したビハーラという言葉の具体的はたらき、その考えの基軸として実践する1つとしての、 ホスピス緩和ケアの普及啓発を目的とした企画が本行事で3回目となる。
今年はテーマを「傍らにいること〜ホスピスケアの実践を通して〜」として、北海道医療大学大学院教授石垣清子先生に記念講演をいただき、その後、 山口赤十字病院副院長の末永和之医師に加わっていただき、石垣清子さんと末永和之さんとみんなで話そうと題した座談の場を設けた。 特異であったのは、この座談の座長をグリーフケアを志す葬儀社の社長と役員が勤めたことである。 また、講演に先立ち、この葬儀社の社員と地元住民により結成されている民話連によるひょっとこの踊りが披露され、会場の雰囲気づくりに一役していた。
当日は、京都、兵庫、呉 広島、佐賀、長崎といった各地からも参加者があり、石垣先生の講演や末永医師を加えての座談会への期待の大きさを感じさせた。 石垣先生は、どんなことがあっても1人で死なせてはいけない、誰も家族がいない時は、医療者が傍にいることだってできると語り、 末永医師は有限のいのちを終えて無限のいのちにいのちをお返しすることであると師の意味を語られたことに、参加者は郷感(響きあい感じあう)していた。



安岡病院 ホスピス緩和ケア週間講演会

10月9日(土)ホスピス緩和ケア週間に合わせた講演会を開催し、医療従事者や地域住民ら約200人が参加した。 緩和ケアへの理解を深めてもらおうという趣旨から、当院の山本妙子師長が「緩和ケア病棟ってどんなところ」、 柴田冬樹医師が「総合医療の中のホスピス」と題して講演を行った。
病棟見学もあり、参加者は熱心にメモを取りながら説明に聴き入っていた。
緩和ケアの需要はこれからますます増えていくことが考えられる。緩和ケアへの理解を深めてもらい、 療養場所の選択肢のひとつとして考えてもらえればと願っている。



「お話と音楽〜山口赤十字病院における緩和ケアの取り組みについて〜」

当院緩和ケア病棟で父親を看取られた後、ボランティアとして演奏活動を続けている澁江美加さんのヴァイオリン演奏をはさみながら、 4名のスタッフがミニレクチャーを行い、会は穏やかな雰囲気の中で進行した。
当院でのホスピス緩和ケア週間の行事は、今回で4回目となるが、事前に報道関係での行事紹介があったためか、 前回までよりも一般市民の参加が多く、緩和ケアへの関心の高いことが伺われた。
参加者から、「ホスピス緩和ケアの考え方が変わった。最期に受けるケアだけではないんですね」 「もしがんになった時は、自分に合った療養方法、場所が選べますね」 「患者会があると、一人で不安を抱えたり悩んだりすることも減りますから、患者同志で励まし合えるのはよいことです」等の感想が聞かれた。
4名のスタッフが各々の立場で講演したことで、参加者へホスピス緩和ケアについて具体的な内容が伝わったと思われ、 啓発活動としての成果はあったと思われる。