「下町のホスピス・緩和ケア」とは

当日は悪天候も重なり、参加者が少なかった。その理由のひとつに周知方法があり、ポスターを作成して近隣病院(当院と連携している)に郵送したのみで、それぞれの場所でどのようにお知らせをされていたか、確認をしなかった。また周知時期が遅かったことも原因と考える。
当日の講座はスライドを用いて、医師、看護師、薬剤師、ボランティアそれぞれが、「緩和ケアとは」、「緩和ケア病棟でのボランティア体験を語る」、「医療用麻薬について」を伝達し、終了後のアンケートでは、 "理解できた"、"身の周りの人にホスピスを伝える"といった意見がみられた。
次年度は対象施設の選択、配布時期を考え、参加者が1人でも多くなるような企画を行っていく。



信愛ホスピス緩和ケア週間
〜全ての人に緩和ケアを あなたの心のオアシス 信愛ホスピスの願い〜

信愛ホスピス緩和ケア週間では、3つの企画を行った。
@病院の廊下ギャラリーでのホスピス緩和ケア週間のパネル展示
当院の入院患者さまだけではなく、外来の患者さまや近隣住民の方が訪れ、熱心に読まれていた。
A一般の方に向けた、ホスピス緩和ケアの講演会と病棟見学会
参加された方には、当院の緩和ケア医師(高世秀仁)が、ホスピス緩和ケアについて説明をし、引き続き、 看護師が当院のホスピス緩和ケア病棟を案内して、実際の病棟の様子を見ていただいた。 ホスピスを初めて訪れる方達が多く、たくさんの質問が寄せられた。
B記念コンサート
今回の企画は、オレンジバルーンプロジェクトも同時企画だったため、 会場はオレンジの風船とオレンジTシャツをきたボランティアさんたちでオレンジ一色となった。 出演者は東裕子さん、田中友子さんによるチェロとピアノコンサートで、コンサートの最後には、 ハレルヤ信愛バージョン(ハレルヤに秋の歌を加えてメドレーに編曲)を全員合唱した。(写真はハレルヤ合唱の様子)



市民ホスピス見学会

質疑応答の際、認知症を有するがん患者様の受け入れについて質問があり、 ケースバイケースで特に徘徊等で対応が出来ないこともあって、お断りする場合もある、 などと同席の医師が回答した。



緩和ケア研究会 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会

当院での研修会は昨年に引き続き2回目である。受講修了証が正式に発行されるのは、医師のみであるにもかかわらず、他職種の積極的な参加が見られた。 “患者への悪い知らせ”の伝え方のロールプレイを行ったところ、他職種から「いかに大変なことなのかが、わかった」、 Drからは「知らされる側の気持ちがわかった」といった気づきがあったようである。 また、昨年は、日本緩和医療学会のマニュアルにほぼ添った資料を用いたが、今回は地域の緩和医療に携わるDr、地域への橋渡し役のMSWを講師に迎えたことにより、 地域の実情を知り話し合う格好の機会となった。
お送りいただいたポスターはホスピス緩和ケア週間中院内各所にも掲示されていただき、啓蒙に努めた。



リフレクソロジーセミナー

@緩和ケアとして活用できるリフレクソロジーの技術を紹介し、「ハンドリフレクソロジー」の実技指導を実施。 参加者はインストラクターの講義に熱心に耳を傾けメモを取っていた。 実技指導ではリフレクソロジー体験での反応に驚きの声や多くの質問も挙がり、感心の高さが伺えるセミナーであった。
緩和ケア科の先生からは、リフレクソロジーは施術者の手の温もりが患者様に安心と安らぎも与えることが出来る技術だと知り、 日頃患者様に接しているスタッフ達にも大いに共感できる体感セミナーとなったとの感想をいただいた。

Aリフレクソロジーについてご存知の方も、全く初めてという方も、 心身のリラックスとケアに優れていると言われる所以について、少しでもご理解いただける時間となった。
手・足へのリフレクソロジー実技練習の際には「気持いい」「眠くなる」といった声もあちこちからあがり、 楽しみながらもリラックスした時間の中で、リフレクソロジーを体感いただけたようであった。

B当日は、お仕事終わりや休憩の合間をぬって、多くの方にご参加いただき、 リフレクソロジーに関心を持ってくださっていることを、大変嬉しく思った。
実技を交えての手・足への施術レッスンであったため、参加者はとても熱心に練習されていた。 「リラックスする」「眠気がくる」と言った声も多く聞かれ、楽しくゆったりとした雰囲気の中で、 緩和ケアとしても広く活用できるリフレクソロジーについて、知っていただける良い機会となった。



第6回ホスピス連携の会

当院ホスピス病棟医師による「麻薬性鎮痛薬(オピオイド製剤)のABC 〜安全かつ有効な鎮痛を目指して〜」をテーマしとした、 パワーポイントを用いてのレクチャーと質疑応答を行った。
本会は特に地域で支えて下さる保健・医療・福祉の専門職を対象に研修や情報交換等を行っている。 福祉職の参加が多いため、分かりやすい説明に努め、アンケート回答からも、「疼痛コントロールの実際が具体的に理解出来た」 「麻薬というと怖い、分からないというイメージがあったが、鎮痛補助薬も含めて薬のよりよい理解が出来た」 「ターミナルの患者さんが増えてきたが、なかなか勉強出来る機会がなかった。地域でこのような研修を受けられることはとても有意義で、 助かった」との反応が寄せられ、今後もホスピスからの発信に期待したいとの声、また在宅支援としてのホスピスとの連携についても 伝えることが出来た。(年2回開催)



公開講座「ホスピス開設10周年記念講演会」

@偲ぶ会
10時〜11時 第1部:事務長の司会で式典および祈りのコンサート、ご遺族代表の辞を開催
11時〜12時 第2部:ご家族に16テーブルに分かれて着席していただき、理事長、院長、看護部長、事務長、ホスピス医師、看護スタッフ、他病棟課長、MSW、ボランティアとの懇談会を開催。 その際、グリーフケアの案内をご遺族代表が紹介
A講演会
13時30分〜16時 講師:柳田邦男氏(ノンフェクション作家、評論家)
テーマ「悲しみから真の人生ははじまる」〜 生と死が手を結ぶとき〜

偲ぶ会は今年はインフルエンザの影響もなく、午後には柳田邦男氏の講演会もあったため、参加者が例年よりも多かった。
講演会は申し込みが多数あり、会場は当初の144席の用意から186席に拡大したが、席が足りずお断りをする状況であった。
偲ぶ会と講演会の会場が同じ場所だったこともあり、時間配分、駐車場の確保など念入りに関係者と打ち合わせを行い、当日の混乱を避けるために入場整理券を発送したことでスムーズに会場に入場いただけた。
生と死を分かりやすい内容でご講演いただき、受け入れられたと感じた。ホスピスについても、地域住民の方に理解をいただけたと思う。10周年を終えて今後の当院のホスピスの運営も大きな一歩を踏み出せたと感じた。



患者・家族向けセミナー「あとは緩和…」と云われたら

セミナー形式で予定していたが、人数が少なかったので、急遽「個別相談」に変更して行った。
Dr相談 MSW相談を個別対応で行ったため、満足度は高かった。



心晴れます!!

★ポスター展示:緩和ケアのQ&Aや癌患者のリハビリテーション、栄養、在宅酸素療法、放射線治療に関するパネルを全日展示。
★DVD上映:日野原重明「10才の君へ、いのちの授業」のDVDを毎日10時から15時まで、下記講演会以外の時間繰り返し上映。
★講演会:毎日30分の枠で開催。
10月4日「癌はもう痛くない」院長 花岡一雄、「麻薬の誤解」薬剤師 上杉章紀
10月5日「家族ケアについて」緩和ケア認定看護師 渡邊茂子、「緩和ケアについて」緩和ケア内科部長 矢島 直
10月6日「不眠について」精神科医師 田野尻俊郎、「緩和ケアについて」緩和ケア内科部長 矢島 直、 「麻薬の誤解」薬剤師 百瀬純子
10月7日「不眠について」精神科医師 朝永章子、「緩和ケアについて」緩和ケア内科部長 矢島 直、 「緩和ケアと放射線治療」放射線科技師 後藤太作
10月8日「不眠について」精神科部長 村木健郎、「緩和ケアとリハビリテーション」リハビリ科技師 寺村誠治、 「緩和ケアと放射線治療」放射線科技師 後藤太作、「麻薬の誤解」薬剤師 水野奈穗子
11月9日「バイオリン演奏会」矢島 彩・徳永希和子、「琴とピアノ演奏会」渡邊香澄・田村野安



ホスピス緩和ケアの歴史と今

ホスピス緩和ケアに関する国内外の実情と当院での活動についてポスターを掲示した。
同時に当院の緩和ケア病棟の案内リーフレットと痛みの緩和ケアについてのリーフレットを設置したところ、
すべてなくなった。また、足をとめて見ている人もいらした。



みなと区民まつりにおける緩和ケアについての啓発活動

港区の芝公園・増上寺境内を舞台として、例年実施される「みなと区民まつり」において、みなと保健所の支援のもと、 港区在宅緩和ケア研究会と、北里大学薬学部地域医療・在宅医療研究会(学生集団)が合同で、 「緩和ケア、在宅医療に関する意識調査及び啓発活動」を実施した。
主な取組は、@「アンケート(聞き取り)による緩和ケア、在宅医療の認識度調査」及び、聞き取り結果に基づく説明活動、 A自宅内外での事故、急変時の対応、患者の体を動かす時の注意に関する実技・実演講習である。 いずれの活動も、アンケート配布資料等を学生が提案準備し、港区在宅緩和ケア研究会、保健所の指導のもと、 シナリオを作って実施した。 アンケート調査は、港区在宅緩和ケア研究会に参加している港区三師会のテントでも行わさせていただいた。 本年は、非常な悪天候と、昨年とはテントの場所が異なったことから調査活動の成否が危ぶまれたが、むしろ、 「聞き取り&説明」という方式を用いたことにより密度の高い回答が得られ、また、 応急手当と簡単な介護手法の講習を同じテント内で併せて実施したことにより、 昨年は少なかった30代の家族連れなどの参加が増えたなどの成果があった。
アンケート調査の結果は、解析の上、港区に反映する資料となる他、関連学会などでも発表する予定である。



ケアタウン小平応援フェスタ2010

ケアタウン小平は、医療や福祉の複数の事業体がボランティアも含めてチームを組み、 在宅での療養を望まれる方々やそのご家族の思いに応えること、あるいは子育て支援などを通して、 地域社会に貢献することを目指して日々活動している。
この催しはご利用者、そのご家族、また地域の方々との交流を目的としており、 「応援」という言葉には、ケアタウン小平が地域社会の役に立つことによって地域を応援すること、 同時にボランティアをはじめとした地域の方々に、ケアタウン小平を応援していただくこと、 この双方向で「支えあう」という思いを込めている。
当日は361名が来場され、スタッフ自らがパネルやモニターを使って、来場者に日頃の在宅ケアを伝える 「説明・体験コーナー」や、事業説明会、ボランティアや遺族会によるお菓子や小物、 軽食の販売などを行った。 また、メインイベントとして、ご利用者、ご家族、地域の大人や子どもが書いた、 願いごとカードを千個の風船につめ、夕空に解き放つ「バルーンリリース」を行った。
ホスピスケアを通じた地域のつながり(コミュニティケア)が強まっていく催しとなった。
当日の様子



疼痛緩和ケアセミナー

院内緩和ケアチームが企画し、薬剤師による「NSAIDS、オピオイドの選類と選択方法」、看護師による「各症状に対するケア」、 栄養士による「がん患者における栄養と健康食品」について話しがあった。人数は少なかったが、希望者ということもあり、みなさん熱心にメモをとり聴いていた。 特に、栄養士が「いのちのスープ」を作成し、みんなで試食を行ったことや、健康食品のがんへの効果という面での話は、 興味深く有意義な時間となったと考える。