ホスピス・緩和ケア週間 2010 in Tokushima

「ホスピス緩和ケア週間 in Tokushima」はホスピス徳島がん基金と近藤内科病院との共催で行われ、今年で4回目となった。 幸い天候に恵まれて、市民の皆様の参加も多数あり盛会のうちに終了した。 今年は、日本ホスピス緩和ケア協会四国支部と共催して、下記のイベントを開催した。

第6回徳島がん市民セミナー
【前半】「講演の部」
今回は「がん患者と医療者の集い」をテーマに、一般市民、医療関係者等を対象に講演会を実施、約130名の参加があった。
眞島喜幸さんの講演、患者会、拠点病院の代表によるパネルディスカッションがあり、約3時間に及ぶ非常に熱を帯びた議論が展開された。 セミナー終了後には、日本緩和医療学会のシンボルグッズである「オレンジバルーン」を配布し、多くの方々に「緩和ケア」に触れる機会を提供した。
【後半】「シンポジウムの部」
県内のがん患者、がん診療連携拠点病院の医療者、行政関係者、それぞれの体験を基に、県内の現状や課題について意見を交わした。 「徳島大学病院、県立中央病院、徳島赤十字病院、徳島市民病院といった県内のがん診療連携拠点病院が、上手に連携をすれば、 患者は県外に治療に行かなくても、全国のがん専門病院に負けない治療が受けられるのではないか」、「がん治療の地域格差を解消するため、 がんの標準的な治療計画を制定し、どこの病院のどの医師が治療しても、同じ方針、同じ治療成績が出せる体制作りが必要だ」、 「1人の患者を、かかりつけ医と専門病院が共同で支えていける仕組みが必要。病院完結型から地域完結型へ、がん医療連携のネットワークを作りたい」など、 5名のシンポジストから意見が上がった。
また、それぞれの病院の活動が患者や一般の方に周知されているとは言い難い状況との意見もあり、それを受け、 今年8月に開設した「徳島がん対策センター」についての説明、各病院のがん医療に関する情報の一元化を目指して作ったホームページを紹介した。
最後に、全国のすい臓がん患者によってつくられている「NPO法人パンキャンジャパン」(東京都)理事の眞島喜幸さんが総括して、 「がん診療連携拠点病院という名称や、相談センターの存在すら知らない患者は多い。せっかくネットワークができても、市民に浸透しなくては意味がない。 人材が足りないなら患者同士で支え合う"ピアサポート"のような体制をつくってもよいのでは」などとアドバイスした。

前夜祭 野外コンサート・パネル展
野外コンサートは、近藤内科病院[ホスピス徳島]緩和ケアガーデンにて行われた。天候にも恵まれ、200名を超える参加があり、女声合唱団「鸞」、 地元小学生による津田祭り太鼓、徳島交響楽団による演奏を楽しんだ。
近藤内科病院では、同日よりホスピス緩和ケアパネル展を開催し、参加者にホスピス緩和ケアの啓蒙を行った。 パネルは、近藤内科病院[ホスピス徳島]、徳島大学病院、徳島赤十字病院、徳島県立中央病院、徳島往診クリニック、徳島市医師会、 阿南医師会中央病院の共同制作で、徳島県庁、ふれあい健康館、各病院に掲示し、施設を利用される方々へホスピス緩和ケアの普及・啓発を行った。



@パネル展、A在宅緩和ケア多職種連携研修、Bがんと生きる、C痛みゼロの日

A第1部は、だいとう循環器クリニック院長 大頭信義氏と、同クリニックの看護師 中野朝恵氏による 「在宅緩和ケアに必要なコツ」をテーマとした講演を行った。
これから独居はさらに増え、核家族化が進み老々介護となり、 また家族のかい離状態が進むことによって介護力はどんどん低くなっていく。 これからは医療・看護サポートを充実させ、患者さんやご家族の意思を尊重しつつ、 終末期を迎えられるように支援すべきである、とのことであった。
第2部は「多職種連携の在宅移行の模擬合同カンファレンス」を行い、 こちらは主催の徳島県立中央病院臨床腫瘍科部長 寺嶋吉保先生が進行をつとめ、 各職種1人ずつ8人の8グループで、実際に患者さん役をしてもらい、在宅移行した場合の問題点・対策などを話し合った。
参加された皆様は1・2部ともにとても興味深く、楽しそうに話に聞き入っていた。



徳島市民病院緩和ケア 啓発イベント

13時〜14時 サロン「なごみ」を開催
患者家族12名、緩和ケア担当医師・薬剤師2名・薬学部学生3名・看護師5名の参加。フリートークで交流を深めた。
14時〜15時 ★医師グループによるミニコンサート(ピアノ・ギター・キーボード)、★看護師サークルによるフラメンコダンス、★友情出演によるマジックショー
15時〜16時 薬剤師による、お薬指導・相談、栄養士による栄養指導・相談、看護師によるリンパマッサージ
交流会は緩和ケア委員会委員長である、渡辺副院長の「緩和ケアとは」の説明から始まり、ポスター・パネルについて案内をした。
リレー・フォー・ライフが10月9日・10日に開催されるので、それに参加するフラッグを作成し、皆さんからのメッセージを記入していただいた。
その後、病院1Fのエントランスホールにてコンサートなどの行事を行った。エントランスホールには100名あまりの患者・家族・職員が集まり、 会場を盛り上げ楽しいひとときを過ごした。
指導・相談も延べ15名の患者さんが来られ、満足して帰られた。
参加者は、「来月のがん患者サロンでまたお目にかかりましょう」と声を掛け合っていた。