在宅ホスピスを語る会 久留米地区講演

大腸がんの実母を自宅で嫁ぎ先の家族と共に看取った方と 肺がんの実父を自宅で看取った娘さんのお二人に、 病気が分かった時期から、通院、余命告知、最後に在宅ホスピスケアを選択し、看取るまでの経緯と思いを語っていただいた。
当時の思いがよみがえるため、聞いていただく方々にはそうした遺族の思いを分かった上で、 聞いていただくように配慮をお願いしての会とした。

それぞれのお話が終わった後に、行橋市で在宅ホスピスを展開されている矢津先生 (ふくおか在宅ホスピスをすすめる会 世話人)に加わっていただき鼎談し、費用の問題や実際に看取った今、 どのような思いを持っておられるのか等々をお話していただいた。
フロアーからの質問では、「昔は当たり前のように家で生まれ、家で死んでいたのに、なぜ今は病院でないと死ねないのか?」、 「家族全員を看取った今、私を看取るのは老いた犬だけとなったが、どこで安心して死んでいけるのでしょうか」といったご意見が出たため、 保健所長にコメントをお願いしたところ、なかなか的確な返答は難しいようであった。 これらは社会の問題であり、こうした自らの死を語り合う会が本当に必要だという思いを皆持たれたようである。

また、「ぶたばあちゃん」という、自らの死をキチンと受け止めて、孫娘と一緒に最後を迎えていくというストーリーの絵本を、 パワーポイントで出しながら朗読してもらい、最後に「象の背中」のアニメDVDを見て、語る会を終了した。 会場からはすすり泣く声も多く聞こえ、それぞれに考える機会になったと思う。 参加された方々からも良い会であったとのお声をいただいた。 



公立八女総合病院 緩和ケアデー

10月6日(水)〜10月8日(金)にかけて、当院の緩和ケアの現状をまとめたチラシやグッズ、風船等の配布を行った。 また、緩和ケアとは何か、緩和ケア活動に関するパネル掲示を行い、緩和ケアの広報活動を行った。 緩和ケアについての相談も受け、緩和ケアとは何か、闘病する上での悩みや不安等の相談があった。
10月8日(金)は、ミニコンサートと合わせて、来年度春に開院する独立型緩和ケア病院「みどりの杜病院」の広報を行った。 ミニコンサートでは、当院医師2名による、バイオリンとピアノの演奏があり、演奏に合わせて、皆で歌を口ずさむ光景もみられ、 とても心が和んだとの声が聞かれていた。
昨年度は緩和ケアという言葉を知らない方が多く、イベントへの参加者も少なかったが、今年度はイベントへの参加人数も増え、 一般の方や病院組織、医療者の緩和ケアについての認識が高まっている事を実感できた。 緩和ケアを早期から行っていくためにも、一般の方や医療者に対して、緩和ケアに対する知識の普及や広報活動を、 今後も積極的に行っていく必要があると考えている。

「地域ケア病院における緩和医療」〜地域連携と院内連携〜

タイトル「地域ケア病院における緩和医療」〜地域連携と院内連携〜というテーマで、 当院 緩和ケア統括部長 山下和海医師より講義を行った。 



講演会「緩和ケアの理解を深めるために」

写真などを使ってのがんの種類の説明があった後、緩和ケアとは何かということや、我が国の現状などを示し、 当病棟で行われている治療やケアの実際などを紹介した。 参加者の感想は「がんの恐ろしさが分かった」「緩和ケア病棟がどんな働きをしているのかが分かった」 「ユーモアがありおもしろい内容だった」など概ね好評であった。
定期的にこういった研修会を企画して欲しいという意見が多く寄せられており、今後も啓蒙活動に取り組んでいきたい。



たたらアートプロジェクト

九州大学芸術工学部「知足研究室」の甲斐舞子さんをリーダーに、4種類の作品を展示した。 イベントなどでは100名ほどが集まる規模のホールだが、一つひとつの作品が大きく、ホール全体が美術館のフロアになったような1週間であった。
作品は、患者さん、ご家族、ボランティアさん、スタッフ、地域の方々など、老若男女を問わず大変好評であり、 「病院という空間の中で違和感を感じない」、「癒しの力を感じた」、「また企画してほしい」、「写真展なども…」など、 たくさんの感想が寄せられた。