1. 日本ホスピス緩和ケア協会
  2. ホスピス緩和ケアをご利用の方へ
  3. ホスピス緩和ケアとは
  4. 緩和ケアの今 あたり前医療への脱皮(3)
ホスピス緩和ケアをご利用の方へ

ホスピス緩和ケアとは

緩和ケアの今 あたり前医療への脱皮(3)

内容はホスピスと同じ―ターミナルケアは一部分
 今回は緩和ケア、ホスピスケア、ターミナルケアなどのことばの意味についてお話しします。
この連載では、緩和ケアということばをタイトルに入れています。しかし一般にはホスピスということばの方が、なじみがあるかもしれません。
 緩和ケアの「緩和」とは、不快な症状を緩和するという意味から来ています。日本で緩和ケアという呼び名が定着したのは一九九〇年代に入ってからで、それ以前はホスピスケアとかターミナルケアという呼び方が一般的でした。
 緩和ケアの定義は一回目にも書いたとおり「終末期のがん患者のためのケア」から「がんによる問題に疾患の早期から対応する」と、大きく幅が広がりました。
 ただ実際には、医師や看護師の不足、緩和ケア病棟のベッド数不足、新しい定義の普及の遅れなどから、受診に、ある程度の制限を設けているところが多いのが現状です。つまり緩和ケアを名乗る医療機関でも、新しい定義に当てはまるすべての緩和ケアを提供できているところは、まだあまり多くはないということです。
 「ホスピスケア」の内容は、緩和ケアとほぼ同じです。ホスピスの語源はホスピタルやホテルと同じで、「おもてなしの心」がその根底にあります。緩和ケアが「症状を緩和する」医療技術の側面からの名称であるのに対し、ホスピスケアは「おもてなしの心」を重視した名称ということもできます。
 ホスピスケアでも症状の治療は最初から行いますし、緩和ケアにもおもてなしの心は欠かせません。つまり内容としては全く同じことをしていると考えていただいていいと思います。
 「ターミナルケア」は少し意味合いが違います。ターミナル期とは人生の終わりが近い時期を指し、ターミナルケアというと、命が終わりに近づきつつある人のための医療という意味合いになります。
 以前の緩和ケアやホスピスケアは、そのほとんどがターミナルケアと重なっていましたが、緩和ケアの定義が広がった現在では、ターミナルケアは、それらの一部分を示していると考えていただければいいと思います。
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